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【ブログ】老化現象


現在私の頭の中では、中世日本の権力者たちがどのような宗教観を持っていたかを考えながら
あれこれと仮説を立てている。

八百万の神、神仏習合、そして八宗および禅・浄土と多岐にわたる仏教宗派。
さらにそこへ西欧から入って来始めたキリスト教。

戦や天変地異・疫病に飢饉、いつ命が終わるかもわからない時代。
しかしながら武家として家臣団を統率し、一族や国を守らねばならない。

そこには自らがいつかは亡くなるという個人の死生観もあるだろうが、
愛する者と別れ、残される側になるという感情もまた存在する。





そこへ、ネット注文していた物が早速届いた。

ひとつは、神田千里氏著『宗教で読む戦国時代』。

もうひとつはCMでもお馴染み、メガネの上から掛けられる〇ズキルーペである。

40代半ばを前に、既に老眼がかなり進んでいる。

最近は、珍しく読書する機会が多くなったため少しずつ苦労し始めた。

この商品は、家内の同期の女医先生によると、なかなかいいというお墨付きがあり、購入した。

とはいっても先生は、老眼ではなく細かな医療行為に重宝しているそうだ。

早速ルーペを掛けて、『宗教で読む戦国時代』を読み始める。

なかなか興味深いことが書かれている。

しかし、まだ裸眼で読んだ方が効率いいようで、
むしろ私にはこのルーペはパソコン作業に向いているようだ。








【ブログ】縁(えにし)~津々堂さん~

細川忠興公との関わりを考えすぎて小休止してしまい、少し更新期間が空いてしまいました。

今日は喜ばしいことがありました。

数年前から「細川家」について調べている最中、
必ずと言っていいほど検索にヒットし、拙僧も大変参考にさせていただいているブログ

「津々堂のたわごと日録」さんに

長圓寺の事を触れていただきました。

忠興公が入国された直後の小倉の様子を知る事は中々難しいですが、

どうしても知りたいと願う私にとって、

この様なご縁をいただいたことは本当にありがたいことだと思います。


さて、しばらくは秋雨が続きそうです。

そんな雨の中ですが、

「細川ガラシャ」にまつわる史跡をめぐるウォーキングツアーの方々が長圓寺にお寄りになられました。



主宰の小川研次さんが、詳しくご説明をされています。

RKBのTVスタッフもご同行されていたので、びっくりしてしまいました。

様々なご縁が広がっていくのは、とても嬉しい限りです。



【回想録】こどもの日


40年前の、こどもの日の記念写真です。

その昔、小倉には「大坂屋」さんと「モダン屋」さんという老舗玩具店があり、
店舗前には、犬がキャンキャン鳴きながら歩いたり、猿がシンバルを叩くというおもちゃがありました。

いつも前を通るたびにワクワクするのだけれど、買ってはもらえないという記憶しかありません。

母曰く、写真の五月人形は、すべて祖父が「大坂屋」さんで時期外れにサービス品を購入していたそうです。
(おじいちゃん、さすがしっかりしてるわwww)

右に飾ってある兄のに比べて、私のは小さくて・・・子供ながらに悔しかったのを覚えています。





実家からこちらに持ってきて、押し入れに眠っていた私の鎧兜を今年は飾ってみました。



真ん中にある、うちの息子の鎧兜に比べると、ずいぶんと大きいです・・・。

大人になって真実を知ります。
「見た目の大きさだけでは、その価値や思いを知ることはできない」ということを。

五月人形には、こどもの無事なる成長を願う親族の大きな大きな思いがこもっています。
形や値段で量るものではないのです。


p.s.
KOUICHI様
2年前に頂戴した鎧も飾っていますよ。
というか常設です、等身大ですから収納スペースが。。。(笑)



【ブログ】こころ、晴れやか


気持ちのいい、青空。

今日は、本当にいいお天気です。

ゴールデンウィークも、北九州地方はずっとお天気がいいみたいです。


この時期、晴れが続くと、本当に助かります。

鯉のぼりや武者のぼりを上げ下げする回数が、ぐっと減るからです(笑)

今年も、元気よく風にたなびいております!!


【エッセイ】ペットについての相談


先日、ある信徒さんから相談の電話があった。

愛犬を亡くしたAさんは、ある葬儀社が主催する終活サークルで
「愛犬の位牌を同じ仏壇に祀り、お骨も自分と同じ場所に納めたい。」
と想いを語ったところ、サークルの参加者からの猛バッシングを浴び、
ひどくショックを受けたとのこと。

私がどう答えたかは後述するとして、そんな悩みを聞いた数日後のこと・・・。

『週刊ポスト』の記者の方から「ペットの極楽往生」について取材のお電話があった。

あまりのタイミングにびっくりしてしまったのだが、僭越ながらお答えさせていただいた。
拙僧は学者ではないので、あくまでも一僧侶の個人的見解として・・・。

そして昨日、「Bさんから聞いたけど、ネットで週刊ポストに名前が出てるらしいね~。」
と組内のご住職さまからコメントが・・・。
自分すらまだ気づいてないのに噂って本当に早い。。。

恥ずかしながらせっかくの記念なので・・・

「宗教界で大激論 犬猫の極楽往生」 NEWSポストセブン

さて話は戻り、電話での相談について。

バッシングをした方の言い分は、
「動物は人間様とはちがうんだよ。先祖には嫌いな人もいるんだよ。一緒に祀ったら罰が当たるよ。」
概ねこのような言葉である。
 
私の見解。
(往生できるかどうかの問題は週刊ポストの方で)
 
1、人間とは違うけれど同じ衆生(生きとし生けるもの)である。
 
2、極楽浄土において菩薩行を積み重ねられているご先祖は好きとか嫌いとかなどという愚かな境界を
既に超越した存在である
 
3、慈悲深き仏である阿弥陀さまがなにゆえに罰を与えるのであろうか。

余談になるが、動物は時にとても神聖なものであり、世界には神格化された動物がいる。
 白象・白蛇あるいはヤタガラス・玄武・鳳凰などなど

また、釈尊の初転法輪を聞いたとされる動物たちは、
末法に生きる拙僧などよりもはるかに悟りに近いのではないか・・・。以上


結果、Aさんにはこれらを踏まえた上で、
  「気にされることはないですよ~。」とお伝えした次第。


最後に、ここで改めて浄土宗21世紀劈頭宣言を掲げたい

愚者の自覚を   (己を省みて、己のいたらなさを知ろう)

家庭にみ仏の光を (あたたかい家庭を築こう)

社会に慈しみを  (優しさに満ちた社会を築こう)

世界にともいきを (共に生きる平和な世界を築こう)




追記

ちなみに小倉競馬場には、競走馬の供養の為に「馬頭観世音」の碑がある。



題字は、宝典寺第19世ならびに長圓寺第31世吉水好春上人によるものである。

拙僧の祖父にあたる。