【ブログ】健やかな成長と金メダルを願う
今年も、玄関ロビーに「ひな人形」と「さげもん」を飾っています。
現代の日本にも綿々と続いてきたこの慣習は、
我が子の無事なる成長を願う、はるか昔から変わらない親の心情からもたらされています。
柳川で有名な「さげもん」にはもっと具体的に験をかついだり、縁起のいい人形が手作りで縫われています。
例えば、蝉~土の中に何年もいて辛抱し元気な産声をあげる
海老~腰が曲がってもなお元気・・・などなど。
詳しくは、さげもんのホームページへ
更に今年は、長圓寺所蔵の「韋駄天像」を祀っています。
宝剣は逸失したと思われますが、気品あるお顔立ちと、なかなかいい彫刻が施されています。
実は、韋駄天には様々な利益があると言われています。
1、いわゆる「韋駄天足」と言うように足が速いとされ、「アスリートの神様」として祀られる
2、小児の病魔を払う医神とされる
3、僧堂や庫裡(特に厨房)の守り神とされ、市井を走り回って食材を集め「ご馳走様」の由来となった故事や、仏舎利を盗んだ鬼を追いかけ取り戻した説話から盗難除けの守り神とされる
恐らくは、3番の目的として当山長圓寺に古くから祀られていたのだと思います。
しかしながら平昌オリンピック中に、住職が人知れず金メダルを韋駄天さまに願っていたのは内緒です。