【ブログ】グァンさんの再訪

今日は、予定からして法務多忙の日曜日。
しかも、昨日から持病の腰痛が若干出ていた為、なんだか目覚めも機嫌も悪い。

そんな中、朝早く玄関のチャイムが鳴った。

グァンさんだ。

すぐに本堂に通すと、
「今日は、おじいさんの、よん・きゅう・にち・です。」

(私)「えー!、もう49日ですか?」

時の経つ早さにびっくり。四十九日がある事にもびっくり。ちゃんとお参りにいらしたことにもびっくりだった。


その後、しばらく会話をした。
要約
・日本のお寺は、お参りするのに勇気がいる。
・本当はベトナムに戻りたいけど、年末までは戻れない。
・今日、これから職業免許の試験に行く。合格しないと来年まで帰れない。

何と、今からまさにK国際大学を会場とする試験に向かう朝に、長圓寺に寄ってくれたのである!

最後にグァンさんは、
「ベトナムのお寺にもよくある、おかねをいれる箱は、どこ?」と言うので、

「あ~賽銭箱の事?これですよ。」と答えると、

おもむろに財布から千円札を取り出し、入れようとしていた。

私は思わず、
「そんなに入れなくても、いいんですよー。」と声を掛けた。

すると、グァンさんは胸に手を当て、真剣な眼差しで
「これは、私の気持ちです。」としっかりと言葉を伝えてくれた。
そしてグァンさんはお寺を後に、会場へと向かっていった。


日本の現代社会においては、「お布施はお気持ちで・・・」なんて表現すると、
「そのお気持ちっていうのが1番わからない。」というのが本音なのだろう。

今日、彼は純粋に仏法僧に施しをくれたのである。

毎回、グァンさんには色々なことを教えてもらっている気がする。

今日という多忙な1日も、不思議とストレスなくこなすことが出来た。
「気持ちは大事、やっぱ気持ちは大事。」





【コラム】ベトナム人青年 グァンさん(仮名)


檀家さんの葬儀を終えて寺に戻ると、本堂の前をうろうろしている若者がいた。

少し不審に思いながら、声を掛けると、

「きのう、おじいさんがなくなりましたから、おねがいします。」

アジア系の外国人青年だ。

「本堂をお参りするということですか?」

と尋ねると、「おねがいします。」との事。

鍵を開け案内し、とりあえず線香をあげるように促した。

彼は、丁寧に礼拝をしていた。

話を聞くと、ベトナムの出身で、エンジニアとして北九州に働きに来て半年だという。
その割には、日本語がとても上手だ。

先ほどまで、檀家さんの悲しみに満ち溢れたしめやかな葬儀を執り行ってきた私は、ベトナムでお祖父さんが亡くなった彼の気持ちを察するに、

「帰りたくても、そう簡単には戻れないから、とても残念ですね。お祖父さんの名前は?」

と声を掛け、阿弥陀さまへ追善のお念仏を称えた。

すると彼は、「ベトナムでは、すぐちかくのお寺でおいわいをしました、ありがとうございます。」
という晴れやかな顔と意外な言葉が・・・。

(お祝い??、お祈りのこと?やっぱり半年じゃ日本語って難しいよね。。。)
心で思いながら、

「また、近くまで来たらどうぞお参りしてくださいね。」
そう声を掛け、頭を下げる彼を見送った。

そして庫裡に戻り、「ベトナムの仏教」を念のため検索すると・・・。

主にベトナムの仏教は日本と同じ大乗仏教で、輪廻転生の思想が徹底されており、死を迎えることは新しい門出と捉え、お祝いの儀式を行う。中には三日三晩お祭りを行うこともあるという。。。



「このたび浄土に往生せん(する)こと慶びの中の慶びなり。」
「無漏無生の国に生る、是れ曠劫の大慶と云わざるべけんや。」

拙僧は、まさしくその通りであると思うのだが、
果たして万人に、お通夜の席で素直に受け入れてもらえるのだろうか・・・。

考えさせられる一日であった。




【ひとりごと】今さらですが、いや今だからこそface・・・

決して拒否ではなく、長らくご遠慮していたSNSというツール。

様々なご縁がありまして、約7年ぶりにfacebookに再アカウント登録しようかと思いまして・・・。

時の流れについていけず、裸一貫からの再スタート、正直右も左もわからない状態です。。。

ついで(?)に長圓寺のfacebookページを作成しました。

ほとんどの方が休止状態か、あるいは他のSNSサービスへと移行されたりしていますが、

情報発信力はやはり目を見張るものがあります。

自分がどう活用していけるかは甚だ不明ですが、とりあえず様子を見ていきたいと思います。






【ブログ】春彼岸を目前に『このあとどうしちゃおう』

春のお彼岸まであと10日あまりです。

ですが、何だかお天気はとっても不安定。

暖かくなってみたり、大雨に暴風とめまぐるしいです。

当山長圓寺の春季彼岸法要は毎年お彼岸の入りに行われます。
3月18日、今年は珍しく日曜日に当たります。

来週以降は、気温が上昇するとの見込みですので、春らしいお天気になることを願います。



さて、今日は小学3年生の息子が待望の本を学校の図書館から借りて来てくれました。

ヨシタケシンスケさんの『このあとどうしちゃおう』です。

実は、随分前から私がどうしても読みたいから借りてきて~と頼んでいたのですが、
競争率の高さからか、中々巡り合えなかったそうで、学校から帰るなり嬉しそうにランドセルから出してくれました。

この本は、終活についてや、そして何より、人の死や生きることそのものについて深く考えさせられるのです。笑えるポイントもたくさんあります。

「彼岸と此岸」言いかえるならば「あの世とこの世」。
ちょうどいいタイミングで借りて来てくれた息子よ、グッジョブ!

閲覧で申し訳ありませんが・・・購入も要検討です。


【ブログ】小倉城のお堀

今日は、ポカポカと暖かい日となりました。

なんとなく散歩したい気分になり、小倉城へと足を運んでみることにしました。

とは言っても、歩いて10分程ですが・・・。

小倉城のお堀の水を抜いて調査を行っていることは、新聞やニュースで目にしていました。

実は気になっていたのです。。。



細川公時代の石垣の調査するにあたって、水を抜きお堀に棲む生物の調査が行われているそうです。


ちょうど、私が着いた時に役所の方が何か生物を見つけたようで、捕獲している所でした。


テレビ取材に対して説明している所を、横から聞き耳を立ててみました。

「二ホンウナギです。30年前はこのお堀にウナギやナマズがいたという目撃証言がありましたが、今回本当に見つかりました。」

ただし、住み着いた経緯に関しては、水を引き込んだ時に卵が入ったか、水鳥が運んだか、人が放流したか、などいくつかの可能性があるそうです。

貴重な生物なので、一旦保護し、調査が終わってから再び放流されるとの事です。



およそ30年前と言うのは、まさに私が小学生の頃、毎日のように小倉城のお堀で遊んでいた時代です。

あの頃、お堀を上から覗くと沢山の生き物がいました。

まず駄菓子屋でスルメを買い、ある程度しゃぶってクタクタになったイカをタコ糸にくくり付け、上から垂らします。
するとアメリカザリガニが藻から爪を出して食い付き、引き揚げると簡単に捕れました。

親友はギリギリまで水面に近付いて遊んでいたところ、うっかり通学靴が脱げてしまい皆が大笑いで見守る中、水底にゆっくり沈んでいきました。あの時の光景は今も目に焼き付いています。

その場所から、小倉城天守閣をカメラに収めてきました。

あとひと月も経てば、桜が咲き始めることでしょう。

いずれ、また来ます。