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【エッセイ】『往生伝』について


およそ2年程前のこと。

いつもお世話になっている小倉門中、生往寺のご住職安永宏史上人から、

「往生伝に豊前国小倉の方の記述があって、
   それが長圓寺さんのお檀家さんというのが見つかりましたよ。」

と教えていただいた。

往生伝・・・。
日本史の好きな方はピンとくるかもしれない。

日本では浄土教が隆盛を始めた平安時代に始まり、
有名なものでは『日本往生極楽記』や『拾遺往生伝』などがある。

その内容は、高僧や信仰の篤い者が、
実際に阿弥陀仏の極楽浄土へと往生を遂げていく様子を克明に記した書物である。

江戸末期から明治初頭にかけては、一般檀信徒の往生を題材に比較的多くの編纂が行われたという。

今回、教えていただいたのは、『明治往生伝』第3編という書物である。

そこには確かに、長圓寺檀徒〇〇の往生の様子が書かれている。

日頃より、よく仏義を聴聞し、五重相伝を受け、日課称名の勤めを怠らず、
病床に臥し、ある日夢の中で釈迦如来が空中に来迎するのを見る。
その後、何年何月何日に仏の来迎を目のあたりにして正念往生をとげられた。

またその母上は、病床に来迎仏をかかげ沐浴にて身を浄め、善知識の臨終行儀によって
往生なされたその時刻まで鮮明に記されている。

他にも『明治往生伝』は国立国会図書館デジタルコレクションに公開されているので、
インターネットで閲覧も可能である。

さて、この方のご子孫は現在、関東にお住まいでいらっしゃる。

お墓参りに小倉へ来られた時に、このお話をした所、
ご先祖が往生伝に載っていたという事は初耳だと、大変感激されていた。


それから月日は経ち、
やはりご遠方につき、ご年齢と共にお墓参りに戻ることが困難という事で
まもなく墓じまいを行ない、新しい菩提寺にお願いする運びとなった。

施主様も相当に悩まれ、住職としても大変残念ではあるのだが、これもまた定め。

しかしご先祖様が、長圓寺檀信徒として『往生伝』に載り、その信仰の篤さを知らしめた事は、
本当に誉れ高きことだと思う。

この事は胸を張ってご子孫に伝えていただきたいし、
当山長圓寺としても後世に伝えていくべき財産となった。

拙僧では見つけることの出来なかった有難い宝。
この場を借りて、安永上人に改めて感謝申し上げたい。


【回想録】こどもの日


40年前の、こどもの日の記念写真です。

その昔、小倉には「大坂屋」さんと「モダン屋」さんという老舗玩具店があり、
店舗前には、犬がキャンキャン鳴きながら歩いたり、猿がシンバルを叩くというおもちゃがありました。

いつも前を通るたびにワクワクするのだけれど、買ってはもらえないという記憶しかありません。

母曰く、写真の五月人形は、すべて祖父が「大坂屋」さんで時期外れにサービス品を購入していたそうです。
(おじいちゃん、さすがしっかりしてるわwww)

右に飾ってある兄のに比べて、私のは小さくて・・・子供ながらに悔しかったのを覚えています。





実家からこちらに持ってきて、押し入れに眠っていた私の鎧兜を今年は飾ってみました。



真ん中にある、うちの息子の鎧兜に比べると、ずいぶんと大きいです・・・。

大人になって真実を知ります。
「見た目の大きさだけでは、その価値や思いを知ることはできない」ということを。

五月人形には、こどもの無事なる成長を願う親族の大きな大きな思いがこもっています。
形や値段で量るものではないのです。


p.s.
KOUICHI様
2年前に頂戴した鎧も飾っていますよ。
というか常設です、等身大ですから収納スペースが。。。(笑)



【ブログ】こころ、晴れやか


気持ちのいい、青空。

今日は、本当にいいお天気です。

ゴールデンウィークも、北九州地方はずっとお天気がいいみたいです。


この時期、晴れが続くと、本当に助かります。

鯉のぼりや武者のぼりを上げ下げする回数が、ぐっと減るからです(笑)

今年も、元気よく風にたなびいております!!


【ひとりごと】ちと、をかし・・・


先日、北九州地方は土砂災害警報が出るほどの暴風雨が降りました。

次の日、関東では4月に夏日。

気候がおかしいです。

その表れでしょうか、毎年実をつける境内の梅の木ですが・・・

実のつけ方が異常に多いのです。



これでは、まるでブドウの様です。

樹木自身が危機を感じたからなのか、
あるいは鳥獣の活動が盛んで受粉が上手くできたからなのか。

理由はわかりませんが、不思議でなりません。

まあ、果実が多く採れることは人間にとっては得なのかもしれませんが・・・。


【ご報告】街頭灌仏会 小倉仏教会執行部会場にて


4月8日は、お釈迦様のご生誕をお祝いする花まつりでした。

小倉仏教会では小倉の各会場におおむね宗派ごとに分かれ、街頭にて灌仏会を勤めました。

執行部は井筒屋本館入口にて、西山浄土宗の方々と一同に行いました。



この日は土曜日という事もあり、かなりのお買い物客の方々がいらっしゃいました。

振る舞いの為の甘茶も早々に空になり、2回ほど追加をお願いしましたが、

予定よりも早く、ポケットティッシュ、パンフレットともに配布終了となりました。

もちろんお釈迦さまの誕生像に甘茶を掛けて、合掌してくださる方々も多く、

時には行列ができるほどでした。

ありがたいことと心から感謝申し上げます。 合掌