【ブログ】小倉城のお堀

今日は、ポカポカと暖かい日となりました。

なんとなく散歩したい気分になり、小倉城へと足を運んでみることにしました。

とは言っても、歩いて10分程ですが・・・。

小倉城のお堀の水を抜いて調査を行っていることは、新聞やニュースで目にしていました。

実は気になっていたのです。。。



細川公時代の石垣の調査するにあたって、水を抜きお堀に棲む生物の調査が行われているそうです。


ちょうど、私が着いた時に役所の方が何か生物を見つけたようで、捕獲している所でした。


テレビ取材に対して説明している所を、横から聞き耳を立ててみました。

「二ホンウナギです。30年前はこのお堀にウナギやナマズがいたという目撃証言がありましたが、今回本当に見つかりました。」

ただし、住み着いた経緯に関しては、水を引き込んだ時に卵が入ったか、水鳥が運んだか、人が放流したか、などいくつかの可能性があるそうです。

貴重な生物なので、一旦保護し、調査が終わってから再び放流されるとの事です。



およそ30年前と言うのは、まさに私が小学生の頃、毎日のように小倉城のお堀で遊んでいた時代です。

あの頃、お堀を上から覗くと沢山の生き物がいました。

まず駄菓子屋でスルメを買い、ある程度しゃぶってクタクタになったイカをタコ糸にくくり付け、上から垂らします。
するとアメリカザリガニが藻から爪を出して食い付き、引き揚げると簡単に捕れました。

親友はギリギリまで水面に近付いて遊んでいたところ、うっかり通学靴が脱げてしまい皆が大笑いで見守る中、水底にゆっくり沈んでいきました。あの時の光景は今も目に焼き付いています。

その場所から、小倉城天守閣をカメラに収めてきました。

あとひと月も経てば、桜が咲き始めることでしょう。

いずれ、また来ます。


【ブログ】健やかな成長と金メダルを願う


今年も、玄関ロビーに「ひな人形」と「さげもん」を飾っています。

現代の日本にも綿々と続いてきたこの慣習は、
我が子の無事なる成長を願う、はるか昔から変わらない親の心情からもたらされています。

柳川で有名な「さげもん」にはもっと具体的に験をかついだり、縁起のいい人形が手作りで縫われています。

例えば、蝉~土の中に何年もいて辛抱し元気な産声をあげる
    海老~腰が曲がってもなお元気・・・などなど。

詳しくは、さげもんのホームページ


更に今年は、長圓寺所蔵の「韋駄天像」を祀っています。



宝剣は逸失したと思われますが、気品あるお顔立ちと、なかなかいい彫刻が施されています。

実は、韋駄天には様々な利益があると言われています。

1、いわゆる「韋駄天足」と言うように足が速いとされ、「アスリートの神様」として祀られる

2、小児の病魔を払う医神とされる

3、僧堂や庫裡(特に厨房)の守り神とされ、市井を走り回って食材を集め「ご馳走様」の由来となった故事や、仏舎利を盗んだ鬼を追いかけ取り戻した説話から盗難除けの守り神とされる

恐らくは、3番の目的として当山長圓寺に古くから祀られていたのだと思います。

しかしながら平昌オリンピック中に、住職が人知れず金メダルを韋駄天さまに願っていたのは内緒です。


【ブログ】涅槃会

2月15日は、お釈迦様が入滅された日とされ、この日に勤める法要を「涅槃会」といいます。

少なくとも2500年以上も前の世にお釈迦様がいらっしゃったからこそ、佛教が今の世にも伝わり、私どもが遭い、その教えに触れさせていただくことが出来ています。

そのご遺徳を偲び、また報恩の真心を捧げたいと思います。

今年は、長圓寺所蔵の涅槃像図も修復から戻り、感慨もひとしおです。



釈尊の入滅を嘆き悲しむ動物たち。今年の干支である戌の構図を撮りました。

一番左に、迦陵頻伽が見えます。その右には、ちゃっかり猫もいます・・・。


【ブログ】節分


2月3日は節分です。

浄土宗でも本山や大きな寺院では「追儺式(ついなしき)」といって豆まきの源流になったと言われる鬼払いの儀式が行われています。

我が家では、もっぱら住職である私が鬼の面をかぶり、子供たちを含む寺族に豆を投げつけてもらうのが毎年の恒例です・・・。

節分が来たという事は、すなわち明日は立春、暦の上では春という事になります。



梅のつぼみもだいぶ柔らかくなってきましたが、北部九州は明日から最大級の寒波が襲来するとのことで、積雪もあるかもしれません。

体調管理にはくれぐれもお気を付けください。